【サルでもわかる】学問紹介シリーズ

【サルでもわかる】東洋史入門!知れば知るほど面白い!アジアの歴史の魅力を完全解説

2024年12月16日

はじめに

今日は「東洋史」について、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

「東洋史」と聞くと、「うわぁ…難しい漢字や人名がいっぱい出てきそう…」「時代もたくさんあって覚えるのが大変そう…」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

確かに、中国や朝鮮半島、日本、さらには東南アジアや中央アジアなど、広大な地域の歴史を含んでいるので、そのボリューム感は否定できません。

ですが実は、東洋史を学ぶと「えっ、こんなに私たちの生活に影響を与えていたの?」と驚くような発見がたくさんあります。

たとえば漢字が日本語に取り入れられた経緯とか、昔から国際的な貿易ネットワークがつながっていた事実とか、ふとしたときに「あ、これはあの時代に始まった文化なのか!」という気づきが生まれるんです。

そこでこの記事では、「サルでもわかる(!?)レベルで東洋史をざっくり理解してもらう」ことを目指してみたいと思います。

細かい年号や人物名はすべて覚えなくてもOK。「なんとなく流れをつかむ」「身近なところで東洋史が役立っているかも」と思っていただければ大成功です!

最初はとっつきにくいかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

きっと「へー、東洋史ってこんなに面白いんだ!」と感じてもらえるはずですよ。

東洋史とは?

① 超シンプルに説明すると…

東洋史を一言で言うなら、「東アジア・東南アジアを中心としたアジア諸地域の歴史を扱う学問分野」です。

世の中、歴史の分類っていろいろありますよね。

世界史、日本史、ヨーロッパ史、アメリカ史…

その中でも、主に中国大陸や朝鮮半島、日本、東南アジア、中央アジアあたりに焦点を当てているのが東洋史です。

でも、「東洋」という言葉自体は、じつは歴史的な文脈や学問的な議論もあって、近年はいろいろな言い方がされるようになっています。

「アジア史」「アジア地域研究」など、大学や研究機関によって呼び方もさまざま。

とはいえ、この記事ではあえて昔ながらの言い方である「東洋史」という括りを使って、ざっくりお話ししていきますね。

② 東洋史は何の役に立っているの?

「ふむふむ、東洋史が広い領域をカバーするのはわかったけど、それって何の役に立つの?」という疑問が湧く方もいるかもしれません。

実は東洋史を勉強すると、現代社会のいろんな側面がスッキリ理解できるようになるんです。

文化や言語のルーツ

例えば、日本語には漢字が使われていますよね。

その漢字はどこから来たのか、どんなふうに日本に伝わったのか、そしてなぜ現在のように独自の読み方や使い方が発達したのか。

こういう疑問を解き明かすと、言葉の背景にある歴史的なつながりが見えてきます。

国際関係の理解

過去に中国と朝鮮半島、日本がどのように外交を結んできたのか、それぞれの朝廷や政府がどんな政策をとっていたのかを知ると、現代の国際ニュースをより深く読むことができます。

歴史を振り返ると、意外な因縁や協力関係があったりするんですよ。

経済と交易ネットワーク

シルクロードや海の道を通して、昔から活発にモノや文化が行き来していました。

現代の経済活動を捉える上でも、かつての交易や移民、技術の伝播がどう影響したかを知るのはとても重要です。

このように、東洋史は私たちが暮らす社会の「現在」や「これから」を理解するためにも大きなヒントを与えてくれるんです。

主な時代・地域の紹介

ここからは少し踏み込んで、「東洋史でよく目にする主な時代や地域」についてざっくり紹介していきます!

細かい年号はさておき、「こんな流れがあったんだ!」というイメージをつかんでもらえると嬉しいです。

中国大陸の歴史

殷・周・春秋戦国

中国の古代史は、紀元前2000年頃にまでさかのぼります。

殷(商とも)や周という王朝があり、さらに周が衰えていくと戦国時代に突入します。

『論語』で有名な孔子や、『兵法』で知られる孫子なんかは、この時代に活躍した思想家たちです。

秦~漢

戦国時代を統一したのが「秦の始皇帝」。

万里の長城を築いたことで有名ですよね。

秦がわずか15年ほどで滅んだあとに誕生したのが漢王朝。

シルクロードを通じた交易の発展はこの漢の時代に本格化します。

唐~宋・元・明・清

絢爛豪華な文化を誇った唐、その後の宋では経済がますます発展し、紙幣の使用や印刷術などが普及しました。

元はモンゴル帝国が中国を支配した王朝で、ユーラシア全土に広がる大帝国を作り上げます。

明・清に至るまで、中国王朝は常に周辺国や遊牧民との関係を模索しながら続いていきます。

朝鮮半島の歴史

古代三国(高句麗・百済・新羅)

中国大陸との関わりも深く、それぞれの王朝が独自の文化や政治体制を築き上げてきました。

百済からは仏教や先進技術が日本に伝わったことも有名ですね。

高麗~李氏朝鮮

高麗では仏教文化が栄え、モンゴルの支配を経て李氏朝鮮が成立します。

李氏朝鮮は近代に至るまで約500年続き、その伝統や儒教的な価値観は現代の韓国社会にも強い影響を残しています。

日本の歴史

飛鳥・奈良~平安時代

中国や朝鮮半島からの文化や技術を取り入れ、中央集権的な国家体制を整えていきます。

遣隋使や遣唐使が派遣され、大陸文化がダイナミックに流入しました。

鎌倉~室町・戦国~江戸時代

武家政権の成立、戦国大名の台頭、そして徳川幕府の長期政権へと移り変わります。

江戸時代には鎖国政策を敷きながらも、中国やオランダを通じて海外知識が少しずつ入ってきました。

明治以降

欧米列強に対抗するべく近代化を目指し、一気に西洋文化を取り込んでいきます。

しかし、その背景にはアジア諸国との複雑な関係も存在しました。

東南アジアや中央アジアの歴史

東南アジア

東西交易の要衝として、昔からインドや中国、中東、ヨーロッパなどのさまざまな文明が行き交いました。

クメール王朝(アンコールワットで有名)やシュリーヴィジャヤ王国など、多彩な王朝が繁栄して独自の文化を生み出しました。

中央アジア

シルクロードが縦横に走り、遊牧民の勢力やオアシス都市国家が活躍した地域です。

サマルカンドやブハラなど、イスラーム文化と仏教文化が交わる地点でもあり、ダイナミックな歴史が展開しました。

こうしてみると、東アジア・東南アジア・中央アジアはそれぞれ固有の歴史を持ちながらも、実は深く交流していたことがわかりますよね。

「国境」なんて当時はあいまいだったり、国そのものの概念が今とは違っていたりします。

どんな研究があるの? ~東洋史のトピックス~

さて、東洋史にもさまざまな研究分野がありますが、ここでは代表的なトピックスをいくつかご紹介します!

文献資料と考古学

歴史を知るためには、文字で書かれた文献はもちろん、出土した土器や建物の遺跡などの考古学資料も重要です。

最近では、古文書をデジタル化してAIを使って読み解いたり、発掘調査で新たな発見が続々と報告されたりしています。

たとえば中国の敦煌文献なんかは、中央アジアにおける宗教や文化交流のリアルな姿を伝えてくれて、東洋史研究の宝庫といえるんです。

国際関係と外交史

過去の王朝同士の外交文書を分析すると、華やかな宮廷儀礼の中で繰り広げられるパワーバランスの攻防が見えてきます。

また、同じ儒教的価値観を共有していたかと思えば、実利を求めて関係がすぐ変わったりもする。

そんな柔軟でリアルな人間ドラマが歴史の表舞台・裏舞台で同時進行していたんです。

交易ネットワークとグローバル・ヒストリー

シルクロードや海の道を通じて、アジア各地のみならず、欧州や中東、アフリカとも結びついていたのが東洋史の大きなポイントです。

香辛料や絹、陶磁器、金銀などのモノの流れはもちろん、仏教やイスラーム、キリスト教のような宗教思想も行き来し、人びとのライフスタイルや価値観に影響を与えました。

いま流行りの言葉でいうと、まさに「グローバル・ヒストリー」の視点ですね。

文化史・社会史

文学、芸術、生活文化などの視点から東洋史を眺めると、また違った世界が広がります。

たとえば中国の詩歌や戯曲、日本の和歌、朝鮮半島の工芸品、東南アジアの寺院建築など、それぞれが相互に影響を与えながら発展していきました。

一方で、厳格な身分制度や家父長制のあり方など、社会構造の暗い面が浮かび上がってくることも。

光と影の両方を含めて、過去の人々の暮らしを深く知ることができます。

まとめ

いかがでしたか?

「東洋史」というと漠然と広く、名前だけ聞くととても難しそうな学問に思えます。

でも、その本質は「アジアという広大な地域が、長い歴史を通じてどのようにつながり合ってきたか」を探ることにあります。

  • 中国や朝鮮半島、日本、東南アジア、中央アジアなど、それぞれが独自の文化・政治体制を発展させてきました。
  • しかし、シルクロードや海の交易ルートを通じて物や人、文化が行き来することで、実は相互に影響を与え合っていたんです。
  • その結果、生まれた言語や制度、習慣は現代の私たちの生活にもまだまだ残っています。

ぜひ、こうした「東洋史」の視点を日々のニュースや旅行先での観光、あるいはアニメやドラマ鑑賞などにも活かしてみてください。

きっと、新しい面白さが見えてくるはずですよ!

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