【サルでもわかる】学問紹介シリーズ

【サルでもわかる】電気電子工学入門!わかりやすく解説します!

はじめに

みなさん、こんにちは!今日は、私たちの生活に欠かせない「電気電子工学」について、わかりやすく解説していきます。

スマートフォンを使って友達とLINEでおしゃべりしたり、テレビで好きな番組を見たり、エアコンで快適な温度に調整したり…。

実は、これらすべての便利な体験の裏には「電気電子工学」という学問が隠れているんです!

「えっ?電気電子工学って難しそう…」そう思った人もいるかもしれませんね。

でも大丈夫です!この記事では、高校生でも理解できるように、できるだけ身近な例を使って説明していきます。

私たちの生活を便利で豊かにしてくれる電気電子工学の世界へ、一緒に飛び込んでみましょう!

電気電子工学とは?

①超シンプルに説明すると…

まずは、電気電子工学という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちましたか?

難しい数式がびっしり書かれた教科書?複雑な回路図?はんだごてを持った技術者?

確かにそういった面もありますが、本質はもっとシンプルなんです。

電気電子工学とは、「電気の力で世の中をよりよくする」ための学問なんです。

例えば、あなたが今見ているスマートフォンやパソコンの画面。

これも電気の力で光っていますよね?この「光る」という現象を理解し、より美しい画面を作るための研究も電気電子工学の一つです。

また、充電池の性能を上げて、もっと長時間使えるようにすることも電気電子工学の仕事です。

冷蔵庫が食べ物を冷やすしくみ、エアコンが部屋を快適な温度に保つしくみ、テレビが遠く離れた場所からの映像を映し出すしくみ…。

これらすべてを研究し、より良いものにしていくのが電気電子工学なんです。

つまり、電気電子工学は「電気の性質を理解し、その力を使って私たちの生活をもっと便利で快適にする方法を考える学問」といえます。

「電気ってすごい!」そう思いませんか?私たちの生活のあらゆる場面で、電気は大活躍しているんです。

でも、ただ電気を使えばいいというわけではありません。

より少ない電力でより大きな効果を得られるように工夫したり、環境にやさしい発電方法を考えたり、安全に電気を使えるようにしたり…。

電気電子工学には、たくさんのチャレンジが待っているんです。

②電気電子工学は何の役に立っているの?

さて、ここからは電気電子工学が実際にどんなところで活躍しているのか、具体的に見ていきましょう。

きっとみなさんも「へぇ、ここにも電気電子工学が使われていたんだ!」と驚くことがたくさんあるはずです。

暮らしを便利にする家電製品の開発

まずは、私たちの家の中を見てみましょう。

朝起きて、スマートフォンのアラームで目覚め、電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを入れる。

電子レンジで温めた朝ごはんを食べて、エアコンの効いた快適な部屋で、テレビを見ながらくつろぐ。

実は、これらすべての家電製品に電気電子工学の技術が詰まっているんです。

例えば、最新の冷蔵庫。単に食べ物を冷やすだけでなく、AI(人工知能)を使って食材の管理をしたり、節電モードで電気代を節約したりできます。

これも電気電子工学のおかげなんです。

つながりを生む通信技術

次に、私たちのコミュニケーションを支える通信技術を見てみましょう。

スマートフォンで友達とビデオ通話をしたり、世界中のニュースをリアルタイムで見たり、オンラインゲームで遠く離れた人と一緒に遊んだり。

これらはすべて、電気電子工学が生み出した通信技術の恩恵です。

特に、最近話題の5G(第5世代移動通信システム)は、超高速・大容量の通信を可能にする最新技術です。

映画1本をわずか数秒でダウンロードできたり、多くの人が同時にインターネットを使っても途切れにくくなったり。

この技術も、電気電子工学者たちの研究の成果なんです。

命を守る医療機器

電気電子工学は、私たちの健康も支えています。

病院で使われるMRIやCTスキャンといった検査機器。これらは体の中を覗くことができる優れもので、病気の早期発見に役立っています。

また、心臓ペースメーカーのような生命維持装置も、電気電子工学の技術なくしては実現できませんでした。

最近では、手術支援ロボットや遠隔診療システムなど、さらに進んだ医療機器の開発も進んでいます。

地球にやさしいエネルギー技術

環境問題が深刻化する中、電気電子工学は地球を守る技術の開発でも大活躍しています。

例えば、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー。これらの発電システムを効率的に動かすのも電気電子工学の仕事です。

また、電気自動車の開発も重要な分野です。ガソリン車よりも環境にやさしい電気自動車を、より速く、より遠くまで走れるようにする研究が日々進められています。

さらに、スマートグリッドと呼ばれる次世代送電網の開発も進んでいます。

これは、AIを使って電力の需要と供給を最適にコントロールし、無駄な電力消費を減らすシステムです。

安全・安心を支えるセキュリティ技術

最後に、私たちの安全を守るセキュリティ技術についても触れておきましょう。

スマートフォンの顔認証やパスワード管理、インターネットバンキングの暗号化技術など、これらもすべて電気電子工学の応用です。

このように、電気電子工学は私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。

「便利」で「快適」で「安全」な暮らしは、すべて電気電子工学の技術に支えられているんです。

③どんな学問領域に分かれているの?

電気電子工学は、とても広い学問分野です。

それぞれの専門家たちが、得意分野を活かして研究を進めています。

ここからは、主な専門分野を見ていきましょう。

電力工学・電力変換・電気機器

この分野は、電気エネルギーの「生産」と「運搬」を担当する、とても重要な分野です。

発電所でどうやって電気を作るのか、その電気をどうやって私たちの家まで届けるのか、を研究します。

例えば、送電線で遠くまで電気を送る時、できるだけ電気を無駄にしない方法を考えたり、落雷から設備を守る方法を研究したりします。

また、モーターやトランスなど、電気を動力に変換する機器の開発も行います。

電子・電気材料工学

この分野は、新しい電気の材料を生み出す、いわば「材料の研究所」です。

例えば、スマートフォンの心臓部であるCPUに使われる半導体。より性能が良く、消費電力の少ない半導体の開発を行っています。

また、太陽電池に使う新しい材料や、より効率の良い電池材料の研究なども行っています。

電子デバイス・電子機器

この分野は、電子部品や電子機器を作る「工場長」のような役割です。

トランジスタやICチップなどの電子部品、そしてそれらを組み合わせた電子機器の開発を行います。

例えば、より薄く、より軽い携帯端末の開発や、より鮮やかな映像を映し出すディスプレイの研究などです。

通信・ネットワーク工学

この分野は、情報を「運ぶ」技術を研究する「配達屋さん」のような存在です。

スマートフォンの通信技術や、インターネットの通信技術を研究します。

例えば、より速く、より安定した通信を実現する5G技術や、多くの人が同時に使っても混雑しにくいWi-Fi技術の開発などを行っています。

システム工学

この分野は、複雑なシステムを上手に動かす「指揮者」のような役割です。

例えば、工場の生産ラインを効率よく動かしたり、電車や航空機の運行を管理したりするシステムを作ります。

最近では、AIを使って様々なシステムを最適化する研究も盛んです。

計測工学

この分野は、様々な現象を正確に「測る」技術を研究する「メジャー係」です。

温度、速度、重さ、電圧など、あらゆるものを電気的に計測する技術を開発します。

例えば、スマートウォッチで心拍数を測ったり、自動車の速度を正確に表示したりする技術もこの分野です。

制御工学

この分野は、機械やシステムを思い通りに動かす「操縦士」のような存在です。

ロボットや自動車の制御システム、工場の自動化システムなどを研究します。

例えば、ドローンが安定して飛行できるようにしたり、自動運転車が安全に走れるようにしたりする技術を開発しています。

これらの分野は、それぞれが独立しているわけではありません。

むしろ、お互いに深く関係し合い、協力しながら新しい技術を生み出しています。

例えば、最新のスマートフォン1台を作るためにも、これらすべての分野の知識が必要なんです。

まさに、「三人寄れば文殊の知恵」というように、様々な分野の専門家が力を合わせることで、すごい技術が生まれるというわけです。

電気電子工学の最先端研究!

ここまで電気電子工学の基本的なことを説明してきましたが、この分野では日々新しい発見や技術革新が起こっています。

ここからは、今どんな最先端の研究が行われているのか、わくわくするような話をご紹介しましょう!

量子コンピュータが未来を変える!

まず紹介するのは、「量子コンピュータ」の研究です。

皆さんが使っているパソコンは、「0」と「1」という2つの数字を使って計算を行っています。

でも量子コンピュータは、量子の特殊な性質を利用して、「0」と「1」を同時に表現できるんです。

これにより、現在のコンピュータでは何年もかかる計算を、わずか数秒で解けるようになる可能性があります。

例えば、新しい薬の開発や、気候変動の予測、暗号技術の開発など、様々な分野で革命が起こるかもしれません。

ナノテクノロジーで限界突破!

次は、「ナノテクノロジー」の研究です。ナノとは10億分の1を表す単位です。

髪の毛の太さが約0.1ミリメートルだとすると、ナノの世界はその10万分の1という、想像もつかないほど小さな世界なんです。

このナノレベルで材料を操作することで、今までにない性質を持つ電子部品が作れるようになってきました。

例えば、曲げられるディスプレイや、超小型で高性能なコンピュータチップ、より効率の良い太陽電池など。

未来のガジェットは、ナノテクノロジーによってもっと驚くべき進化を遂げるかもしれません。

人工知能(AI)がもっと賢く!

人工知能(AI)の研究も、電気電子工学の重要な分野です。

最近のAIは、生成AIの発展もあり、人間以上の精度で試験問題を解いたりすることができます。

でも、これはまだ始まりに過ぎません。

研究者たちは、より少ない電力でAIを動かす方法や、より効率的に学習させる方法を研究しています。

未来のAIは、医師の診断を手伝ったり、自動運転車を制御したり、環境問題の解決策を提案したりするかもしれません。

再生可能エネルギーの革新!

地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの研究も盛んです。

例えば、従来の太陽電池より高効率な「ペロブスカイト太陽電池」の開発。

これは、印刷のように簡単に製造でき、建物の窓ガラスにも使える次世代の太陽電池です。

また、風力発電の効率を上げる新しい発電機の開発や、波力発電や潮力発電といった新しい発電方法の研究も進んでいます。

IoT(Internet of Things)の発展!

モノがインターネットにつながる「IoT」の研究も進んでいます。

例えば、冷蔵庫が食材の在庫を管理したり、エアコンが人の動きを感知して自動で温度調節したり。

さらに、街全体をIoTでつなぐ「スマートシティ」の研究も行われています。

交通渋滞を減らしたり、エネルギーを効率的に使ったり、災害時の対応を素早くしたり。

私たちの暮らしは、IoTによってもっと便利で安全になるかもしれません。

バイオエレクトロニクスの挑戦!

最後に紹介するのは、生物と電子工学を組み合わせた「バイオエレクトロニクス」です。

例えば、脳の信号を読み取って機械を動かす技術や、人工網膜で視力を回復させる研究が進んでいます。

将来は、体内に入れた小さなセンサーが健康状態を24時間監視したり、傷ついた神経を電子回路で補ったりできるようになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?電気電子工学の世界、思った以上に身近で面白かったのではないでしょうか。

私たちの生活を便利にする家電製品から、命を救う最新医療機器まで、電気電子工学は私たちの暮らしを支える大切な存在なんです。

そして今、量子コンピュータやAI、ナノテクノロジーなど、まるでSF映画のような最先端技術の研究が進められています。

未来の技術者を目指す皆さん、ぜひこの魅力的な電気電子工学の世界に飛び込んでみませんか?

きっと、私たちの想像もつかないような素晴らしい未来を作り出すことができるはずです。

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