【サルでもわかる】学問紹介シリーズ

【サルでもわかる】農学入門!わかりやすく解説します!

はじめに

みなさん、こんにちは!今日は「農学」について、超わかりやすく解説していきます。

「農学って難しそう…」「専門的すぎて理解できないかも…」なんて思っている人もいるかもしれませんね。

でも大丈夫です!この記事を読めば、農学の基本がバッチリ理解できるはずです。

実は農学は、私たちの毎日の生活にすっごく身近な学問なんです。

朝食に食べたパンや野菜、お昼に食べたお弁当、夕食に食べたカレーライス。

これらの食材はすべて、農学の知識と技術によって作られているんですよ。

さあ、一緒に農学の世界を探検していきましょう!

農学とは?

① 超シンプルに説明すると…

農学を一言で表すと「食べ物と自然環境を研究する学問」です。

でも、ただ野菜や果物を育てる方法を研究しているだけじゃないんです。

農学には、実はものすごく幅広い研究分野があります。

例えば、おいしい野菜を作るための土作りの研究

病気に強い作物を開発する研究。

環境にやさしい農業の方法を考える研究。

森や海の生態系を守る研究。

これらはすべて農学の一部なんです。

つまり農学は、「人間の生活を支える」「自然環境を守る」「未来の食料を確保する」という3つの大きな使命を持った学問といえるでしょう。

② 農学は何の役に立っているの?

また、最近話題の有機野菜。

これも農学の研究によって、農薬をできるだけ使わずに野菜を育てる方法が確立されたからこそ、私たちの食卓に届けられているんです。

さらに、地球温暖化という大きな環境問題に対しても、農学は重要な役割を果たしています。

例えば、高温でも育つお米の品種を開発したり、二酸化炭素を吸収する森林を効率的に育てる方法を研究したり。

このように農学は、私たちの毎日の食事から地球規模の環境問題まで、実にさまざまな課題の解決に貢献しているんです。

農学の素晴らしいところは、研究の成果がすぐに私たちの生活に役立つことです。

身近な例をいくつか見ていきましょう!

品種改良・機能性食品の開発

スーパーマーケットで見かける甘くて大きないちご。

実は昔のいちごは、今よりもずっと小さくて酸っぱかったんです。

それが農学の研究によって、甘くて大きな品種が次々と開発されました

例えば「とちおとめ」や「あまおう」といった、みなさんもよく知っているいちごの品種は、農学の研究から生まれたんです。

他にもありますよ。例えば、私たちが毎日食べているお米。

実は昔のお米は、今よりもずっと収穫量が少なく、病気にもかかりやすかったんです。

それが今では、病気に強くて、たくさん収穫できる品種が開発されています。

これも農学の研究のおかげなんですね。

GABAを多く含む発芽玄米や、特定の栄養成分を強化したトマトなど、これらも農学の研究成果です。

環境にやさしい農業技術の開発・食品ロス対策

例えば、害虫を退治するのに農薬をたくさん使う代わりに、害虫の天敵となる虫を利用する方法。

これなら環境への負担が少なく、安全な野菜を作ることができます

さらに、最近注目を集めているのが食品ロス対策です。

農学では、野菜や果物を長持ちさせる技術の研究も行っています。

例えば、特殊な包装フィルムを使って野菜の鮮度を保つ技術や、果物の追熟をコントロールする技術など。

これらの技術によって、食べ物の無駄を減らすことができるんです。

森林や海の保全

森林の保全も農学の重要な役割です。

木を植えるだけでなく、その木々が健康に育つよう、土壌や気候、病害虫から守る方法まで研究しています。

海の資源を守る研究も行っています。

例えば、養殖技術の開発。

天然の魚を獲りすぎると資源が枯渇してしまいます。

そこで、環境に配慮しながら効率的に魚を育てる技術を研究しているんです。

最近では、気候変動に対応するための研究も重要になってきています。

暑さに強い作物や、少ない水でも育つ作物の開発。

これらの研究は、地球温暖化が進む中で、将来の食料生産を守るために欠かせないものとなっています。

このように農学は、私たちの食生活をより豊かに、より健康的に、そしてより持続可能なものにするために、日々進化を続けているんです。

しかも、これらの研究成果は、決して日本だけのものではありません。

世界中の人々の生活をより良くするために、農学は貢献しているんですよ。

③ どんな学問領域に分かれているの?

農学には、実にたくさんの専門分野があります。

それぞれの分野がどんなことを研究しているのか、詳しく見ていきましょう!

育種学

育種学は、新しい品種の植物や動物を開発する分野です。

例えば、寒さに強いリンゴや、病気に負けないイネを作り出すんです。

研究者たちは、DNAレベルでの研究を行いながら、より優れた特徴を持つ品種の開発に取り組んでいます。

作物学

作物学では、イネやムギなどの主要な作物について、どうすればたくさん収穫できるのか、どうすれば栄養価の高い作物が育つのかを研究します。

例えば、肥料の与え方や水の管理方法、最適な植え付けの時期なども、作物学の研究対象です。

土壌学

土壌学は文字通り「土」について研究する分野。

どんな土壌が作物の成長に適しているのか、どうすれば土の質を改善できるのかを研究しています。

植物病理学

カビや細菌、ウイルスなどによって引き起こされる植物の病気の原因を突き止め、予防や治療の方法を開発します。

応用昆虫学

「応用昆虫学」では、農業に関係する虫について研究します。

害虫の防除方法を研究するだけでなく、ミツバチなどの有用な昆虫を活用する方法も研究しているんです。

園芸学

野菜や果物、花を育てる技術を研究する分野です。

おいしい野菜や果物を育てる方法、美しい花を咲かせる方法など、幅広い研究が行われています。

食品科学

収穫された農作物をおいしく、そして長持ちさせる方法や、栄養価を高める方法を研究します。

農業工学

農業に使う機械や設備について研究する分野です。

最近では、AIやロボット技術を活用したスマート農業の研究も盛んです。

環境農学

環境に優しい農業の方法を研究する分野。

化学肥料や農薬に頼りすぎない、自然と調和した農業の方法を探っています。

畜産学

牛や豚、鶏などの家畜について研究する分野です。

家畜の健康管理や効率的な飼育方法、そして動物福祉に配慮した飼育環境の研究なども行っています。

水産学

魚や貝、海藻などの養殖について研究する分野。

持続可能な漁業や養殖技術の開発に取り組んでいます。

森林科学

森林の保全や活用について研究する分野です。

地球温暖化防止に役立つ森林の育成方法や、木材の効率的な利用方法などを研究しています。

これらの分野は、それぞれが独立して研究を行うだけでなく、お互いに協力し合いながら、より大きな課題の解決に取り組んでいるんです。

農学の最先端研究!

さあ、ここからは農学の世界で今どんな最先端の研究が行われているのか、見ていきましょう!

ゲノム編集技術

まず注目なのが、「ゲノム編集技術」を使った研究です。

ゲノム編集とは、生物のDNAを正確に改変できる新しい技術のこと。

この技術を使うと、病気に強い作物や、栄養価の高い作物を今までより簡単に開発できるんです。

例えば、花粉症の原因となるスギの花粉を作らない木を開発したり、GABAをたくさん含むトマトを作ったり。

この技術は、私たちの食生活をより豊かにする可能性を秘めているんです。

スマート農業

AIやロボット、ドローンなどの最新技術を農業に活用する研究が進んでいます。

例えば、ドローンを使って上空から作物の生育状態を確認し、必要な場所に必要な量の肥料や農薬を散布する技術。

また、AIを使って最適な収穫時期を予測したり、病気の早期発見を行ったりする研究も進んでいます。

植物工場

植物工場とは、建物の中で人工的に光や温度、湿度を管理しながら作物を育てる施設のこと。

天候に左右されず、年中安定して作物を育てることができます。

最近では、LEDライトの色を変えることで、より栄養価の高い野菜を育てる研究なども行われているんです。

食料危機

「食料危機」に備えた研究も重要です。

世界の人口は増え続けていて、2050年には約100億人に達すると言われています。

その時に必要な食料をどう確保するか。

そのために、少ない水でも育つ作物や、今まで作物が育ちにくかった土地でも育つ作物の開発が進められています

昆虫食

コオロギやカイコなどの昆虫は、牛や豚と比べて少ない餌で育て、たくさんのタンパク質を得ることができます

環境への負担が少ない新しいタンパク質源として、研究が進められているんです。

宇宙農業

「宇宙農業」という、SF映画のような研究も行われています。

将来、月や火星に人類が住むようになった時のために、宇宙での食料生産の研究が始まっているんです。

無重力状態でも育つ作物の開発や、限られた資源を循環利用する栽培システムの研究などが行われています。

生分解性プラスチック

トウモロコシなどの植物から作られるプラスチックで、使用後は土の中の微生物によって分解されます

海洋プラスチック汚染の解決策として、大きな期待が寄せられています。

このように農学の最先端研究は、私たちの未来の食生活や環境問題の解決に向けて、日々進化を続けているんです。

まとめ

いかがでしたか?農学の世界、とっても奥が深いでしょう?

私たちの毎日の食事を支え、環境を守り、そして未来の技術を生み出す。

農学は、そんな素晴らしい可能性を秘めた学問なんです。

これからも、環境問題や食料問題など、世界には解決すべき課題がたくさんあります。

その解決の鍵を握っているのが、農学なんですね。

みなさんも、普段の生活の中で「これも農学の研究から生まれたものなんだ!」と、ぜひ意識してみてください。

きっと、新しい発見がたくさんあるはずです!

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