そもそも「薄力粉」って何?
薄力粉とは、小麦粉の中でもたんぱく質(グルテン)の含有量が少ない粉のことを指します。
一般にたんぱく質含有量が6.5~9.0%程度で、ふんわりやわらかい生地に仕上げたいときに使われることが多いです。
たとえば、スポンジケーキやクッキー、ホットケーキなど、お菓子を作るときによく登場しますよね!
薄力粉はサラッとした手触りで、振るったときにもふわっと軽い印象があります。
これが実は、薄力粉最大の特徴ともいえます。
「小麦粉」ってどんな粉?
「小麦粉」は、文字通り小麦を挽いて作られる粉の総称です。
「薄力粉」「中力粉」「強力粉」などはすべて、広い意味での小麦粉にあたります。
実は「小麦粉」と呼ぶとき、特に明確に薄力粉を示しているわけではなく、小麦粉全体を指しているんですね。
つまり、スーパーでパッケージに「小麦粉」と書かれていても、それが薄力粉なのか中力粉なのかは、成分表や商品名で判断しなくてはなりません。
薄力粉と小麦粉(一般的なタイプ)の大きな違い
薄力粉と、それ以外の小麦粉(中力粉・強力粉など)の最大の違いは「たんぱく質の含有量」です。
たんぱく質の量が少なければグルテンの生成量も少なくなるので、生地がやわらかく、軽い食感に仕上がります。
逆にたんぱく質の量が多い粉ほど、モチモチ・しっかりした食感になります!
たとえば、食パンなどは強力粉を使ってしっかり膨らませるのが一般的。
うどんなどは中力粉で作ることで、ほどよいコシが生まれます。
その一方で、ふわふわのケーキやクッキー作りには薄力粉がぴったりなんです。
見た目・手触り
- 薄力粉:さらさらで軽い感触。白っぽく、きめが細かい。
- 強力粉:しっとりとした手触りで、色は少しクリーム色がかっている。
- 中力粉:薄力粉と強力粉の中間くらいの感触。
用途の違い
- 薄力粉:お菓子全般、天ぷらの衣、ホワイトソースなど。
- 中力粉:うどん、餃子の皮、お好み焼きなど。
- 強力粉:パン、ピザ、ベーグルなど。
薄力粉と小麦粉を間違えるとどうなる?
お菓子作りで本来薄力粉を使うレシピに、誤って強力粉や中力粉を使ってしまうと、生地がふくらみにくかったり、ゴワゴワした仕上がりになってしまうことがあります!
逆にパンのレシピに薄力粉を多く使うと、膨らみが足りなくなり、ふんわりしにくくなることも。
レシピに応じて適切な小麦粉を選ぶことは、とても大切なんですよ。
「薄力粉」と表記されていない小麦粉の見分け方
スーパーに行くと、「○○用小麦粉」と記載がある商品も多いですよね。
「天ぷら粉」「お好み焼き粉」「パン用強力粉」などと用途別にパッケージされている場合が多いです。
薄力粉の特徴としては、以下のポイントをチェックしてみると見分けやすいですよ!
- 用途が主にお菓子やケーキ用と書かれている
- パッケージの色やデザインが、ふんわりしたイメージ(白やピンク)になっている
- たんぱく質含有量が6.5~9%程度(パッケージ裏に表示されていることが多い)
もしも「小麦粉」とだけしか書かれていない場合は、裏面に記載のたんぱく質含有量や用途を見て判断するとよいでしょう。
「小麦粉」という表記は幅広い意味を持っているので、ちゃんと成分を確認する習慣をつけると、料理の失敗を減らせます!
まとめ
薄力粉と小麦粉の違いは、一言でいうと「たんぱく質の含有量」です!
薄力粉はグルテンが少なく、ふんわり軽い食感を出すのが得意。
一方で「小麦粉」は、薄力粉・中力粉・強力粉すべてを含む大きな枠の言葉です。
レシピをしっかり読んで、作りたい料理やお菓子に合った粉を選ぶことで、失敗をぐっと減らせます。
ぜひ、これを機に薄力粉とその他の小麦粉を使い分けて、思い通りの仕上がりを目指してみてくださいね!