【サルでもわかる】学問紹介シリーズ

【サルでもわかる】応用物理学・工学基礎入門!わかりやすく解説します!

はじめに

みなさん、こんにちは!今日は「応用物理学・工学基礎」について、できるだけわかりやすく解説していきます。

「応用物理学」という言葉を聞いただけで、みなさんの中には「うわっ、難しそう…」と尻込みしてしまう人もいるかもしれませんね。

でも、心配はいりません!この記事では、高校生でも理解できるように、できるだけ身近な例を使って丁寧に説明していきますよ。

実は応用物理学は、私たちの毎日の生活の中で大活躍しているんです。

スマートフォンを使って友達とLINEをする時も、エアコンで部屋の温度を快適に保つ時も、実は応用物理学の知識が使われているんですよ。

どうですか?少し親近感が湧いてきましたか?

応用物理学・工学基礎とは?

① 超シンプルに説明すると…

まずは応用物理学・工学基礎について、超わかりやすく説明していきましょう。

応用物理学は、その名前の通り「物理学を応用する学問」なんです。

では、「応用する」とはどういうことでしょうか?

例えば、みなさんは中学校や高校で「力学」について学びましたよね。

物を投げた時にどんな軌道を描くのか、ボールがバウンドする時にどんな力が働くのか、といった基本的な物理の法則です。

応用物理学は、このような物理学の基本法則を使って、私たちの生活に役立つ製品や技術を生み出す学問なんです。

もっと具体的に言うと、新しい素材を開発したり、より効率の良い機械を作ったり、環境に優しいエネルギーを生み出したりする時に必要な学問です。

工学基礎は、この応用物理学の考え方を使って、実際のものづくりに活かすための基本的な知識や技術を学ぶ分野です。

工学基礎があることで、物理学の理論を実際の製品作りに活かすことができるんです。

つまり、応用物理学・工学基礎は「物理学の知識を使って、私たちの生活を便利にする方法を考える学問」と言えます。

難しく考える必要はありません。要するに「物理の法則を使って、便利なものを作る」ための勉強なんです。

例えば、スマートフォンの画面がタッチに反応するの仕組みも、応用物理学の成果なんですよ。

これから詳しく見ていきますが、応用物理学・工学基礎は私たちの身近なところで、とても重要な役割を果たしているんです。

② 応用物理学・工学基礎は何の役に立っているの?

さて、ここからは応用物理学・工学基礎が実際にどのように私たちの生活に役立っているのか、具体的に見ていきましょう。

実は皆さんの身の回りには、応用物理学・工学基礎の恩恵を受けているものがたくさんあるんです。

まずは皆さんが毎日使っているスマートフォンを例に説明してみましょう。

スマートフォンの画面をタッチすると、なぜか私たちの指の動きを認識してくれますよね。

これは「静電容量方式」という、応用物理学の原理を使ったタッチセンサーの仕組みなんです。

人間の指には微弱な電気が流れていて、画面をタッチすると、その電気が画面の特殊な層に影響を与えます。

この変化を検知することで、スマートフォンは私たちの指がどこに触れているのかを正確に把握できるんです。

スマートフォンのカメラも応用物理学の恩恵を受けています。

カメラのレンズは光学の原理を使って作られていて、イメージセンサーは光を電気信号に変換する半導体工学の技術が使われています。

次に、エアコンを見てみましょう。

エアコンが部屋の温度を快適に保てるのは、温度センサーとフィードバック制御という仕組みのおかげです。

温度センサーは部屋の温度を常に測定していて、設定した温度との差を検知します。

その差に応じて、コンプレッサーの動作を自動的に調整することで、部屋の温度を一定に保つことができるんです。

この「測定して、判断して、調整する」という一連の流れは、応用物理学と制御工学の原理を使っているんですよ。

そして今、とても注目を集めている電気自動車

電気自動車の心臓部であるモーターは、電磁気学の原理を応用して作られています。

電気を流すことで磁力が発生し、その磁力によってモーターが回転する。

この単純だけど深い原理を、効率よく、かつ実用的なレベルまで高めたのが応用物理学・工学基礎なんです。

さらに、電気自動車のバッテリーも応用物理学の集大成と言えます。

限られた重さと大きさの中で、できるだけたくさんの電気を蓄えられるように、新しい材料や構造が研究されているんです。

他にも例を挙げると、スマートウォッチの心拍数センサー、携帯電話の電波を送受信するアンテナ、LEDライト、太陽光パネルなど。

これらはすべて、応用物理学・工学基礎の知識がなければ実現できなかった技術です。

そう、応用物理学・工学基礎は、まさに私たちの現代生活を支える縁の下の力持ちなんです。

普段は意識することはありませんが、私たちが便利で快適な生活を送れているのは、応用物理学・工学基礎のおかげと言っても過言ではありません。

これからも新しい技術や製品が次々と生まれてくるでしょう。

その時も必ず、応用物理学・工学基礎の知識が活躍しているはずです。

③ どんな学問領域に分かれているの?

ここまで見てきたように、応用物理学・工学基礎はとても幅広い分野で活躍しています。

では、具体的にどんな学問領域があるのか、それぞれの分野について詳しく見ていきましょう。

応用物性・結晶工学の世界

まず最初に紹介するのは、応用物性・結晶工学という分野です。

この分野では、新しい材料や電子部品(素子)の開発を行っています。

例えば、スマートフォンの中に入っている半導体。

半導体は、電気を通すか通さないかを制御できる特殊な材料です。

より高性能な半導体を作るために、原子の並び方(結晶構造)を研究したり、新しい材料の組み合わせを試したりしています。

薄膜・表面界面物性の研究

この分野では、極めて薄い膜(薄膜)や、物質の表面の性質について研究しています。

スマートフォンのディスプレイや太陽電池のパネルには、実はとても薄い膜が何層も重なっているんです。

これらの薄膜をより良いものにすることで、ディスプレイの画質を向上させたり、太陽電池の効率を上げたりすることができます。

応用光学・量子光工学の発展

この分野では、光の性質を利用した技術について研究しています。

例えば、レーザー技術。

レーザーは医療機器や工場の加工機、DVDプレーヤーなど、様々な場所で使われています。

また、インターネットの通信にも光が使われています。

光ファイバーケーブルの中を光が通ることで、大量の情報を高速で送ることができるんです。

応用物理学一般の広がり

この分野は、上記以外の幅広い応用物理学の研究を含んでいます。

例えば、ナノテクノロジー

原子や分子レベルで物質を操作して、新しい機能を持つ材料やデバイスを作る技術です。

また、生体物理学という分野もあります。

人間の体の仕組みを物理学的な視点で理解し、新しい医療機器の開発などに役立てています。

工学基礎の重要性

この分野では、物理学を工学に応用するための基礎的な知識や技術を学びます。

例えば、物理現象を数学的に表現する方法や、実験データを正確に分析する技術などです。

これらの知識は、新しい技術を開発する際の土台となる重要なものです。

このように、応用物理学・工学基礎は様々な分野に分かれています。

それぞれの分野が独自の視点から研究を進めながら、時には分野を超えて協力することで、新しい技術が生まれているんです。

一見バラバラに見える研究分野ですが、全ての根底には「物理学の原理を使って、私たちの生活をより良くする」という共通の目的があるんですよ。

応用物理学・工学基礎の最先端研究!

さあ、いよいよ応用物理学・工学基礎の最先端研究についてお話ししていきましょう。

今、世界中の研究者たちが、私たちの未来を変えるような革新的な研究を行っているんです。

量子コンピュータの研究

まず紹介するのは、今とても注目を集めている量子コンピュータの研究です。

量子コンピュータは、従来のコンピュータとはまったく異なる原理で動作する新しいタイプのコンピュータです。

普通のコンピュータが「0」か「1」かのどちらかの状態しか扱えないのに対して、量子コンピュータは「0」と「1」の状態を同時に扱うことができます。

これにより、特定の計算において従来のコンピュータの何億倍もの速さで計算できる可能性があるんです。

例えば、新しい薬の開発や気候変動の予測、暗号技術の開発などに革命的な進歩をもたらすと期待されています。

超伝導材料の開発

次に紹介するのは、超伝導材料の研究です。

超伝導とは、ある特定の条件下で電気抵抗が完全にゼロになる現象のことです。

普通、電線に電気を流すと必ず抵抗があって、その分エネルギーが熱として失われてしまいます。

でも超伝導体では、そのロスが一切ないんです。

もし室温で超伝導する材料が開発できれば、送電時のエネルギーロスがなくなり、電力を効率よく送ることができます。

また、リニアモーターカーのような超高速鉄道の実現にも役立つと考えられています。

ナノテクノロジーの進化

ナノテクノロジーとは、10億分の1メートル(ナノメートル)という極小の世界で、物質を操作する技術です。

この技術を使うと、既存の材料に新しい機能を持たせることができます。

例えば、汚れが付きにくい衣類や、傷がつきにくいガラス、より効率の良い太陽電池など、様々な応用が研究されています。

医療分野では、がん細胞だけを狙って攻撃する薬の開発にも活用されているんです。

人工知能(AI)との融合

最近特に注目されているのが、応用物理学とAIの融合研究です。

AIを使って新しい材料を効率よく探索したり、複雑な物理現象をより正確にシミュレーションしたりする研究が進んでいます。

例えば、より効率の良い太陽電池を作るために、AIを使って最適な材料の組み合わせを探す研究が行われています。

環境・エネルギー分野での研究

地球温暖化対策として、クリーンエネルギーの研究も盛んです。

より効率の良い太陽電池や風力発電、新しい型の蓄電池など、環境に優しいエネルギー技術の開発が進められています。

例えば、ペロブスカイト太陽電池という新しいタイプの太陽電池の研究が注目を集めています。

この太陽電池は、従来のシリコン太陽電池よりも安価に製造でき、しかも高い効率が期待できるんです。

これらの最先端研究は、まだ実験室レベルのものも多いですが、将来必ず私たちの生活を大きく変えてくれるはずです。

応用物理学・工学基礎の研究者たちは、今日も明日も、より良い未来を作るために研究を続けているんです。

まとめ

いかがでしたか?応用物理学・工学基礎について理解が深まりましたでしょうか。

この学問は、物理学の知識を実際の技術や製品に応用する重要な分野です。

スマートフォンやエアコン、電気自動車など、私たちの身近なところで大活躍していることがわかりましたね。

また、量子コンピュータや超伝導材料、ナノテクノロジーなど、最先端の研究も着々と進んでいます。

難しそうに聞こえる応用物理学・工学基礎ですが、実は私たちの生活を支える大切な学問なんです。

これからも新しい発見や技術革新が生まれることが楽しみですね!

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